「うちは小さいチームだから、役割は柔軟にやっています」という話をよく聞きます。柔軟さは強みですが、役割の曖昧さは、チームが大きくなるにつれて摩擦の原因になります。小さなチームほど、役割の境界線を意識的に作ることが重要です。
曖昧さが摩擦を生む仕組み ¶
役割が曖昧なとき、二つのことが起きます。一つは、同じ仕事を複数の人がやろうとする重複。もう一つは、誰もやらない仕事が生まれる空白。重複は衝突を生み、空白は不満を生みます。どちらも、役割の境界線がないことから来ています。「みんなでやる」という文化は、責任の所在が曖昧になりやすい。
役割を決めることは、制限ではない ¶
「役割を決めると、融通が利かなくなる」という懸念があります。しかし、役割を決めることは、「それ以外はやらない」ということではありません。「これは自分が責任を持つ」という宣言です。責任の所在が明確になると、判断が速くなります。小さなチームでは、判断の速さが競争力になることがあります。
役割の整理の始め方 ¶
まず、チームの全員が「自分の仕事だと思っていること」を書き出します。次に、それを並べて、重複と空白を確認します。この作業を一人でやると、自分の視点しか入りません。全員で、あるいは第三者を交えてやると、見えていなかったものが出てきます。整理の目的は、責任の所在を決めることです。
定期的に見直す ¶
チームの役割は、一度決めたら終わりではありません。人が増えたとき、事業の内容が変わったとき、誰かが抜けたとき。その都度、見直しが必要です。見直しのタイミングを決めておくことで、摩擦が大きくなる前に対処できます。半年に一度、役割の確認をする時間を作ることを勧めています。
チームの役割整理は、外から見ると見えやすいことがあります。組織・チームの課題整理については、サービスページをご覧ください。